「節分にせつぶんさう咲き ただ一花」 真砂路
「郷土の花」の提唱者、「ゆきつばき」の命名者、植物分類学の権威、
東大名誉教授 故本田正次博士より戴いた一句です。
博士から色紙を手渡されたとき、周りの方々から詠んで欲しいと言われ その句に目を落としたのですが、冒頭の文字「節分」が読めないのです。まごまごしていると、隣にいた国文学者で万葉植物の大家 故松田 修先生がどれどれと笑いながら代読をしてくれました。本当に恥ずかしい思いをしました。
学生の頃の懐かしい思い出です。
以降、当時まだ見ぬセツブンソウの姿を求め、まるで恋人を捜し求めるかのように秩父の山々を歩きまわったものでした。
セツブンソウ(2006.3.17 秩父 吉田)
私の宝物